適応障害になりやすい人となりにくい人|誘発されやすい病とは

環境の変化と対応能力

女性

環境の変化による病気

人生において環境の変化というのは、大なり小なり誰しもが体験するでしょう。学生なら入学や卒業、社会人なら入社や異動、その他結婚や出産など様々です。そこではたくさんの方が不安がいっぱいありつつ、それでもそれ以上の希望を胸に、一歩踏み出していくこととなるでしょう。しかし中には、それが自分の望まない環境の変化などにより、希望よりも不安が圧倒的で強いストレスを感じる方もいます。そのストレスが大きくなって、それはやがて精神面や行動面に現れてくるようになります。このように、環境の変化などにより強いストレスを感じ、精神面や行動面に現れてくるようになる一連の症状のことを、一般的に適応障害といいます。適応障害の具体的な原因や症状ですが、まず原因としては、これまで自分が置かれていた環境が突然変化する、或いは変化することが決まって以降などに、その環境の変化が大きければ大きいほど発症しやすいといえます。そして症状としては、精神面と行動面に分けられます。精神面の症状としては、抑うつや怒りっぽさ、焦りや緊張しやすさなどが挙げられます。行動面の症状としては、暴飲暴食や過度な飲酒、荒い運転や喧嘩などが挙げられます。適応障害の怖いところは、そこから本格的なうつ病などの重大な疾患に移行していく可能性があることです。そのため適応障害の、それも出来るだけ初期の段階のうちに、早めの治療が重要な意味を持つようになります。

具体的な治療法と留意点

適応障害の治療法には、その個人の原因や症状の程度に合わせて異なる部分もありますが、具体的には、原因を取り除く方法、環境に慣れさせる方法、薬物療法などが挙げられます。まずは、原因を取り除く方法です。適応障害の特徴点として、たとえば職場環境の変化が原因の場合、職場で仕事をしている間は症状が現れるが、家庭や趣味など他の環境にいるときは症状が出ないことが挙げられます。この点は、環境に関わらず常に症状が現れるうつ病とは、決定的に異なる部分です。そのためこの場合では、職場が自分に合わないことを伝えるなどして原因を取り除くことにより、適応障害を改善するという療法が1つ挙げられます。ただしこの場合でも、たとえば既に重要の役職に就いていて容易に異動出来なかったり、原因が家庭にあり、環境の改善がそもそも困難である場合が少なくありません。そこで次に、環境に慣れさせる方法に移っていくことになります。環境に慣れさせる方法というのは文字通り、周りのサポートや、病院のカウンセリングなどによって、今の苦しい環境の中でも良いところを見つけるなどすることにより、環境に慣れさせる療法です。容易に環境を変えられないときに有効になる治療法です。その他として、薬物療法があります。これは先程の2つの治療法とは独立、或いは組み合わせて用いられます。症状の程度は人それぞれであり、中には日常生活に支障をきたすほど酷い場合があります。薬物療法は、これを緩和させる役割になります。ただしこの方法は他の2つと違って、適応障害の根本的な治療法では無いことに留意しておきましょう。